集客・マーケティング/収益改善/人材確保/AI活用
中小企業診断士が、海辺のまちの経営を同じ目線で支えます。

2026.10.07

首都圏の漁港で「食べる・買う」を楽しむ新しい動き

首都圏の漁港で「食べる・買う」を楽しむ新しい動き

今日は首都圏の漁港で、魚を「買う」「食べる」楽しみをつくる取り組みを中心に集めました。小田原の詰め放題、由比漁港の新しい食堂、千葉みなとの大漁まつりです。海外からは、釣り人と協働する生息地再生への助成を紹介します。

海の食・マリンスポーツ・漁村観光

漁港の駅TOTOCO小田原が「鮮魚の詰め放題」を10月の4日間開催

神奈川県小田原市早川の「漁港の駅TOTOCO小田原」が、10月11日・12日・24日・25日の各日9時から10時まで「鮮魚の詰め放題」を行うと発表しました。料金は1回1,080円(税込)で、30秒以内に袋へ詰めた魚を持ち帰れます。参加は1人1回までです。運営は株式会社相州村の駅です。

ここがポイント:旬の魚を「ゲーム感覚で買う」体験に変えることで、朝の時間帯に来場のきっかけをつくる工夫です。直売所を持つ漁協や浜の事業者にとって、少ない準備で試せる集客企画の参考になります。

出典:株式会社相州村の駅(アットプレス)「漁港の駅TOTOCO小田原で10月11日・12日・24日・25日に開催!」(2026-10-05)

海の食・マリンスポーツ・漁村観光

由比漁港に「由比漁港 しずまえ食堂」が開業

静岡市清水区の由比漁港で、サクラエビのかき揚げ丼や駿河湾の海の幸を出す「由比漁港 しずまえ食堂」が開業したことが報じられています。詳しくは静岡新聞アットエスの記事をご覧ください。

ここがポイント:人気店の閉店後も、漁港の「名物を食べに行く場所」を絶やさない動きです。漁港の食堂が浜の集客の核になることを改めて示しています。

出典:静岡新聞アットエス「由比漁港しずまえ食堂」紹介記事(2026-10-05)

海の食・マリンスポーツ・漁村観光

千葉開府900年記念「千葉湊大漁まつり」、11月3日に千葉ポートパークで開催

千葉市は、「千葉開府900年記念千葉湊大漁まつり~第50回千葉市民産業まつり~」を11月3日(火・祝)10時から15時30分まで、千葉ポートパークで開催すると案内しています。主催は千葉市民産業まつり実行委員会で、来場は無料です。

ここがポイント:都市部の港を会場に、千葉の海の幸を市民に届ける大型イベントです。県内の漁協や水産加工の事業者にとっては、首都圏の消費者に直接PRできる機会になります。

出典:千葉市「千葉開府900年記念千葉湊大漁まつり~第50回千葉市民産業まつり~」(2026-09-30)

制度・公募・補助金

アメリカ海洋大気庁、釣り人と協働する生息地再生6事業に約43万ドルを助成

アメリカ海洋大気庁(NOAA)の水産部門は、釣り人と協働して魚の生息地を再生する6つの事業に、合計約43万ドルを助成すると発表しました。全米魚類生息地パートナーシップを通じた資金で、フロリダの海草藻場の再生、ハワイのサンゴ礁再生と家族向け釣り大会、ノースカロライナの海岸と湿地の再生などが含まれます。

ここがポイント:遊漁者を「資源を守る担い手」として巻き込む考え方は、日本の漁港での釣り施設や漁業体験など、海業と資源管理を両立させる取り組みのヒントになります。

出典:NOAA Fisheries(アメリカ)「NOAA Funds Six New Projects to Restore Habitat in Collaboration with Recreational Anglers」(2026-10-05)

参謀のひとこと

今日の国内の3件は、どれも「漁港に来てもらう理由」をつくる話です。詰め放題のような小さな企画、名物を出す食堂、街なかでの大漁まつりと、規模は違っても入口は「食」でした。自分の浜の名物を、どの入口から届けるか考えるきっかけにしていただければ幸いです。

← 海業デイリー一覧へ戻る